1話 2話 3話




女に捨てられ行き場を
失った桜井広海。
仕事のミスからプロジェクト
を外された鈴木海都。
出会うはずもないような
男二人がたどり着いた
のは浜辺の古ぼけた民宿
「ダイヤモンドヘッド」
そこには初老の経営者・
和泉勝と孫娘・真琴がいた。
そんなある日、勝は突然
民宿をたたむと二人に告
げた。

やっぱり海だ!
広海と海都は結局また
民宿に帰ってきた。
広海は民宿をもりたてよう
と自分の友達にかたっぱし
から電話する。
やってきたのは広海の元
恋人・富士子、そして
海都の恋人・桜も。
一方、母のいる東京へ
行けと言われた真琴は
まるで元気がない。
プロジェクトチームに
戻るため海都は東京へ。
真琴はそんな海都に
忘れ物を渡そうと、広海の
車にこっそり乗り込んで
東京についていく。
一方、真琴の東京行きを
知った勝は何とか真琴を
母親に会わせようと、
広海に母親の住所を
教える。
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海都が戻ってきて、また
にぎやかになった民宿に
海都の元上司が一家で
やってきて、辞表を撤回
するよう説得する。
真琴は勝が自分を母親に
あわせようとしたことを
知って憤慨、春子に不満を
ぶちまけるが、反対に
叱れてしまう。
実は春子が待ち続けて
いる手紙とは・・・。
海の家「渚2号」もオープン
して、すっかりにぎやかに
なったダイヤモンドヘッドで
忙しく立ち働く広海と海都。
そこへ「俺の名は桜井が
怪我したからオリンピック
に行った清水」だ。と
名乗って現れた一人の男。
一躍、悲劇のヒーローと
なった広海と2人の対決に
小さな町は大騒ぎ。
だが広海は清水との対決
を拒む。


花火大会の日が近づいて
きた。「夏の折り返し点」
との春子の言葉に広海と
海都はしんみり・・。
でも「折り返しからが勝負」
と、逆に花火を盛り上げ
ようとする。
花火大会だというのに
浴衣を着たことがない真琴
のために、春子は自分の
浴衣を仕立て直してやるが
真琴のもとには母・慶子
からの贈り物が届く。
7話 8話 9話




真っ盛りのダイヤモンド
ヘッドに、常連客の美智恵
がやってきた。
広海と海都、同じ日にきた
桜までもが、雑巾がけに
料理にと、すっかり取りしき
られてしまう。
翌日は朝早くたたき起こされ
海岸のワカメ取りまで、
だが美智恵には、この民宿
と海にまつわる悲しい思い出
があった。
もうすぐ夏休みが終わる。
「広海と海都はどうする
のだろう」と真琴は、いつに
なく元気がない。
試験の成績に悩む佑介は
海都に勉強を教わる事に
なり、真琴は広海とせっせ
と夜食を作り、少し元気を
取り戻す。
そして8月最後の日。
思い出作りのために皆で
ディズニーランドへ出発
する事に・・!

春子のもとへ待ちこがれた
手紙が届く。
だが、それは息子春樹から
ではなく、父親からだった。
海外に住むことになり別れ
を告げに春樹を連れて来る
と言う。
新しい母がいる春樹を前に
春子は自分が本当の母と
名乗れない。
広海と海都は春樹が忘れ
ないほどの想い出になる
ようにと巨大な砂の舟を
造ることにした。



10話 11話・12話



秋がきて、海の家「渚2号」も
店じまい。
勝は広海と海都を自分一人
の秘密の場所へ連れていき
テントで一晩過ごす。
その頃真琴は進路相談に
両親のどちらかをとの担任
の言葉にとまどっていた。
春子の後押しで思い切って
母、慶子に電話した真琴。
慶子は翌日の三者面談に
快くきてくれたが・・。

「ここは俺の海だ。お前らの
海は別にあるはずだ。」
勝は広海と海都に言った。
2人はそれぞれ自分たちの
今後を考え始める。
勝もまた2人の出現で、
忘れかけていた自分の夢
を思いだし、波乗りに再度
挑戦するという。
広海や海都、時には真琴
や春子らも加わって勝の
ためのトレーニングが始まる
そしてようやく波乗り再挑戦
の夢を果たした勝は翌朝
さらに大きい波を目指して
海に出ていく。