ビーチボーイズ長野・山梨ロケ地探訪秘話(笑)
2002年5月7・8日
昨年から新緑の季節になったら長野に行こうと計画し、お互いの仕事を調整しつつ本決まりになった
のがほぼ1週間前。
日程さえ決まれば即決行。まずは泊まる宿探しという事で本命はTVでも紹介された、お風呂に畳が
敷いてあるホテル新湯に宿泊したかったのだがGWが明けた日にも関わらず満室で断られてしまう。
改めてTVの偉大さを痛感した・・なんて悠長な事は言ってはいられない。
なにしろ既にお互い休暇の申請はしてあるし、ここで止めるわけにもいかない。
るるぶ長野の宿泊施設案内を見てとにかくロケ地に一番近い温泉旅館を探し電話したところOKの
返事。う〜ん・・これで一安心。温泉にゆっくり浸かってマッサージと美味しい料理を満喫したいね。
な〜んて考えは後日見事に打ち砕かれた・・。

5月7日5時10分。
首都高の渋滞を避けるべく早めに自宅を出る。
思惑通り首都高を抜け、中央高速談合坂SAに7時30分到着し朝食を取る。
45分ほど休憩し9時30分小淵沢ICを降りる。
八ヶ岳高原ラインを使い八ヶ岳牧場内にあるまきば公園を目指す。


まきばレストラン

なぜ牧場を目指したかというと広海が民宿DHを追い出され、たどり着いた高原はどこなのか?
を考えた時に、TV画像の風景はどうみても牧草地帯であること。また前回長野に来た際、八ヶ岳
方面でロケをしていたという情報をお土産店で入手していたからだ。
レストランの裏手が展望台になっており広大な牧草地が目の前に広がっている。


県営八ヶ岳牧場

一目見てもしかしたら・・という期待が湧いてきた。
早速情報収集のため、まきばレストランに入りチーズケーキ・セットを注文。
ケーキを持ってきたボーイさんを捕まえて、TV画像をキャプチャした写真を見せて訪ねてみると
「あ、ビーチボーイズですね」という。
いろいろ話を聞いたところ確かにこの牧場の一角でロケをしていたという。
やったー!で、ロケした場所はどこですかと質問すると、詳しい場所は分からないと言う。
なんで?とさらに質問する私達に
実はこの牧場は県営牧場で許可無しでは無断で入ることができないため当事者以外は分からない
との事。なんとか入れる方法はないのか必要以上に迫る私達に危機感をおぼえたのか以前県営と
知らずに入り込んだ観光客がいてパトカーが出動する事件があったなどとまことしやかな話まで
飛びだしてきた。
やっぱそこまでやりそうに見えるのかな〜・・。
実はマジで隠れて入ろうかと思ってはいたけどね(笑)

まぁ事情が事情だけに今回は(今回だけかよ!)あきらめることにしました。
濃厚な味のチーズケーキと酸味の効いた美味しいコーヒーをいただきレジに行くと、さきほどの
ボーイさんが精算しながら
「ルノーに乗っているんですね。しかも、ひ・・63だなんて」
オイオイいつ見てきたんだよ〜(笑)この人も相当のBBファンのようでした。
私達はHPの名刺を渡し、ボーイさんからはレストランのリンクお願いされお別れしました。

途中、JR小海線清里駅の場所を確認してから野辺山駅に向かった。
なぜわざわざ清里駅を確認したかと言うと、BGが電車に乗り込み車内から併走するルノーを撮影
する計画で撮影後駅まで向かえに行かなければならないからだ。


JR小海線 清里駅 日本最高地にある野辺山駅
野辺山駅から清里方面への時刻表 野辺山→清里1区間の切符

野辺山駅に到着したのが11時20分。
時刻表を見たら次の列車まで20分ほど。BGにカメラを渡し例の踏切近くで待機するべく駅を
出ると観光バスが到着しゾロゾロ団体が降りてくる。
えっ??も、もしかしたら・・。
思った通りだ。観光客達を駅に置きバスが出ていく。1区間だけ列車に載せて清里で待ち受ける
ツアーなのだ。
とまどうBGにガンバレ〜とエールを送り別れる。

例の踏切から約500m程手前に車を止め列車が来るのを待つ。
う〜ドキドキ・・。
・・・・・・・・。
き、来た!! 列車が後ろからみるみる近づいてくる。
ルームミラーで約50mに接近したのを確認しスタート!
うぁ〜〜〜!! は、早え〜!!!
なんと、アッと言う間に追い越されてしまう。マジかよ〜
ヤバイなぁ〜・・BGうまく撮ってくれたかな〜と心配しつつ急いで清里駅に向かう。

清里駅にはほぼ電車と同時に到着した。
BGが駅からニコニコして走ってくる。お!うまく撮れたのかなと期待して聞いてみると自信がない
と言う。なんでそんなに嬉しいのかと言うと俺が必死こいて走っているのが想像できたし、窓から
みた景色が本当にTVの画面と重なって見えてすごい感動だったという。
また病みつきになるなこりゃ。(笑)


今度はルノーの車内から電車を撮影したシーンを撮ろうとデジカメに撮っておいた電車時刻表を
確認したところ次の電車が来るのが13時47分。
うぁ〜なんと2時間も後だ。
昼食をとっても時間が余るため、カーブしている高原の道を探しに行くことにした。
この場所は野辺山駅から信濃川上駅に向かう線路に沿った県道にあることを既に喬太郎さんから
情報をもらっていたのですぐに発見できた。
車をUターンさせカーブ付近に車を止めカメラを構えるとTVには写っていないお店の門柱2本が
どうしてもアングルの中に入ってしまう。
車を少しずつ動かしつつ撮る位置も変えながら、なんとか画像に収めた。
TVと同じアングルで撮るってホントに大変なんです。(笑)


門柱がぁ〜・・。

再度車をUターンさせ信濃川上駅方面へ向かう。
ルノーと電車の競争中、遮断機が降りてルノーが待たされる踏切は野辺山駅と信濃川上駅のほぼ中間
にある。TVでは同一方向に向かっているように撮影されているが実際は全く正反対だ。
本当は電車の中から撮影したかったのだが時間的余裕がないため、できるだけTVアングルに近く
なるよう踏切脇にあるコンクリート製のガードにBGがよじ登り撮影した。


危険なため真似はしないで下さい。(笑)

まだ12時40分。次の電車までまだ1時間はあるので野辺山方面へもどり昼食を取ることにした。
長野と言えばやっぱお蕎麦。R141号に戻るとかなり古そうなお蕎麦屋を発見。
お店の中には栄村という所から築200年の家を移したと書かれた張り紙がある。
囲炉裏を改造したテーブルもいい雰囲気を醸し出している。
早速天ざる蕎麦を注文したが残念ながら味は今一かな〜?
以前軽井沢で食べたお蕎麦がとても美味しかったのでつい比べてしまうのだが特に天ぷらがね〜・・。


冬は本当に火を入れるのかな? 蕎麦にサツマイモやカボチャの天ぷらは・・。

13時30分にお店を出て電車撮影のため先ほど車で待機した場所へ戻る。
後15分程で電車が通過するためTV画像をキャプチャした写真を確認してアングルを決める。
今回、監督兼撮影担当のBGから厳しい指導が飛ぶ。
やれ煙草を持つ手がどうの、顔の位置はもっと前だの・・・。
しっかり準備が整い後は電車が来るのを待つばかり。
・・・時間だ。はるか後方に電車のライトが見えた。
今度は遅れないようスタートを早くした・・・が、
停止状態からのスタートでは加速が追いつかない。アクセルはローからセカンドまでベタ踏み
状態。
うぁ〜待ってくれ〜!
もう煙草なんて持つ余裕もなくただひたすら電車を追うがアッという間に抜かれてしまう。
ギアをサードに入れた頃には電車ははるか彼方に去っていく・・・。
【注】速度の公表はいろいろ問題があるのであえて割愛させていただきます(笑)

正直なところ1回でうまく撮れるとは思っていなかったし、まぁこんなもんかとあきらめ一旦
野辺山駅まで引き返し駅前のお土産店でコーヒータイムを取ることにした。
雨は降ってくるし冷え切った身体に挽きたてコーヒーはホントに美味かった。

15時00分。明日はのんびり観光するためにも今度はがんばらねばと気合いを入れ車に
乗り込む。
しかし結果から言うとまたしても撮影は失敗に終わったのである。
失敗した原因はデジタルカメラにあった。
デジカメのシャッターは押してから切れるまでの間にかなりのタイムラグがある。
20万円以上する高級デジカメは別として5万円前後で売られているデジカメは全て同じだ。
このタイムラグのおかげで動いている被写体の撮影には慣れが必要なのだがBGには初め
ての経験であったがため失敗を招いてしまった。

雨も強くなってきたし、この次の電車が来るのは1時間半以上も後なので今日はあきらめ
旅館に向かうことにした。


煙草は?顔も写ってないよ〜! (b〜yBG)

R141号線を北上し海ノ口温泉に入ると旅館の立派な看板を発見。
左折して入って行くと道がみるみる狭くなり車1台がやっとの状態。しばらく進むと右手に民家
のような建物が。
えっ・・?もしかしてここ?!

駐車場らしきものがないため、玄関先に旅館の所有と思われる車の脇にルノーを止め玄関に
入ると中は昼間だというのに真っ暗。
何度も大きな声で挨拶をするが返事一つ帰ってこずシ〜〜ンとしている。
なんか怖くなって帰りたくなってしまったが今から宿泊先を探す訳にもいかないし意を決し
て叫ぶような大声で挨拶したら奥の方からかすかに人の声が聞こえた。
しばらくすると、60際位のおばちゃんと、80際にはなるかと思われるお婆さんが出てきた。
「予約をした千葉のBB&BG」ですと言うと
「はい。入ってすぐ左にある藤の間ですから」とただそれだけ。
おいおい私らはお客じゃないの?せめて「遠路お疲れさまでしたね〜」位言ってもらいたいし、
お風呂の場所とか夕食の時間とか教えてよ〜なんて思いつつ部屋に入る。
しかし部屋に入ってまたおののく。
薄暗い部屋に敷かれたカーペットが(何で日本間にカーペットなのか理解できないが・・)
ジトっと湿気を持ち、古い家特有のカビ臭が体を包み込む。
部屋の隅には布が掛けられた鏡台が置かれているがとても怖くて鏡台を使う気にはなれない。


どこまで行くんだろう・・。 こ、怖いよ〜・・。

とりあえず雨に濡れて体も冷えてるし、温泉旅館と書かれているくらいだから大浴場くらい
はあるだろうと浴衣に着替え帳場に向かう。
しかし帳場には誰もおらず、またしても大声で呼びかけると部屋の反対側から声がするので
行ってみると「マッサージ室」と書かれた部屋で先ほどのおばちゃんがうつぶせになり、
お婆ちゃんがマッサージをしているではないか。
おいおい・・今日は温泉に入った後マッサージでもお願いしようと思ったのに、もしかした
らここでマッサージするの?・・と考えただけで腰が引けた。
寝ているおばちゃんに「お風呂どこですか〜?」と訪ねたらこの部屋の前にある家族風呂に
入ってくれという。
え〜〜俺は大浴場を期待してたのに〜。
しかしそこはグっと我慢して「分かりました〜」と笑顔で答えBGと二人で入る。
でも考えてみたら、ダ〜レもいないこの旅館で一人で風呂に入るのも怖いし。
ま、いっかとあきらめ風呂のドアを開けたらビックリ。
天井が湿気でボロボロになりカビた壁紙らしきものが垂れ下がっている。
もうどうにでもなれとヤケクソで体を流し風呂にはいるとこれがまた深い!
足を延ばして座るとBGは完全に顔が湯の中に入ってしまう深さだ。
体も温まったので体を洗おうと湯栓をひねるが、なかなかお湯が出てこない。
1分、2分、3分・・おいおいお湯でないジャン。とほほ・・。
もうこんな旅館を選んだ自分たちが情けなく文句を言う気力も消え果てた。
とても水ではシャンプーする気もないし明日の朝もう一度入って朝シャンしたろと早々に
出ることにした事が正解だった。

部屋に戻ってTVをつける・・うぁ〜すげ! このTVってチャンネルがボタンじゃ
なくダイヤル式だぜ。こんなTV見たのは何10年ぶりだろう・・。
しかし5チャンネルしか無い上に放送局がバラバラなため何がなんだか良く分からん。
ただサバイバーだけは見られたのはせめての救いだった。
もう後の楽しみは夕食だけなので部屋の電話で時間を確認するため呼び出しをする。
1分、2分・・おいおい電話もかよ〜。
はぁ〜もう少ししたら直接聞きに行くかとあきらめ一旦受話器をおくと間もなく電話が
かかってくる。
電話を取るといきなり「夕食の時間ですが何時にしますか」というから早めにお願いします
と言うと「では6時からです」と言われて切られそうになったのであわててお酒の注文を
したら「分かりました」だけで切られてしまう。
よくこれで旅館を経営していられるものだとほとほと感心さられた。
時間までただ黙ってTVを見ている二人。おそらく何か話したら愚痴だらけになりそう
なのがお互い分かっていたのかもしれない。
そんなおりBGがふと外をみると3台あった自動車がルノーを除いて1台も無くなって
いるのを発見。
旅館の人達もしかして夕食の買い出しにでも行ったのかも。て〜ことは今この旅館にいる
のは俺達だけ? うぁ〜なんかイヤ〜!

かれこれ1時間がたち、時計は既に6時20分を回っている。
しかし何の連絡もない。とても不安になる二人。
あと10分待って連絡がなかったら俺が聞きに行くよと話したところ25分になって食事の
支度ができましたと連絡が入る。
もう体はひえひえ。ビールも頼んだがとても飲む気にはなれない。
いきなり熱燗をがぶ飲みし2合徳利を空けたところでやっと体が暖まる。
改めて料理を見渡すと肉類は鹿肉の刺身だけで後全て山菜だった。
まぁ折角高原に来たのだから刺身を出されても嬉しくないし、これはこれで納得できた。
材料は全て裏の山林から採ってきているのだろうから元手はかかっていないだろう。
でも鹿肉はせめて解凍してほしかった。しゃりしゃりのシャーベット状態に思わず歯が浮く。
電子レンジなんかきっと無いのかも・・。
食事の後はな〜んもする事がないので早く明日になってほしいと願いつつ9時には寝て
しまった。


うぁ〜ダイヤル式だぜ。 食事だけは美味しかったす。

朝5時。鶏の鳴き声に起こされる。
放し飼いの鶏が餌を探して部屋の前でたむろしている。のどかと言うかうるさい。
少しでも早く旅館を出たいので昨日の夕食時、一番早い時間で朝食をお願いしたが早くて8時
だという。早起きしたがとても庭の散策などする勇気もないし、眠気さましと朝シャンを兼ね
て一人風呂に行く。
朝風呂は気持ちよかったがヤッパお湯が出ない。意を決して水で頭を洗う。
冷て〜! 備え付けのシャンプーをつけるが全然泡が立たない。もしかして薄めてあるのか?
なんて思いつつ急いで洗い冷えた体を温めるため湯船に飛び込む。
なんか逆サウナ状態だ。
風呂の帰り際、厨房によりおばちゃんに「すみません〜。ドライヤー貸していただけますか?」
と訪ねると、「家は置いてないんですよ」だって。
やっぱ昨日シャンプーしなくて正解。洗っていたら風邪ひいてたかも・・。

案の定、8時を30分程過ぎやっと朝食の支度が出来たと連絡が入る。
もう早く食べて帰ろうと和卓につく。
朝食も山菜づくし。でも改めて味付けを一品々味わってみるとかなり美味しい。
食堂としてならばかなり繁盛すると思われるほどいい味付けだ。
産み立てと思われる新鮮卵も嬉しい。でも古漬け沢庵だけは思わず吐き出しそうになった。
BGいわくお婆さんの腰巻きの味がするそうだ。
おいおいお婆さんの腰巻きしゃぶった事あるのかよ〜!と冗談を飛ばし、気づいてみればこの
旅館にきて初めて笑ったような気がする。

朝食を済ませすぐに帰り支度を始めそそくさと退散することにした。
帰り際料金二人で2万数千円支払うとお土産にと自家製味噌を分けてくれた。
あばちゃんの話によると五木ひろしから毎年注文が来て送っているのだそうな。
真実は分からないが早く帰りたいので相づちを打つだけにし
「またのお越しをお待ちしています」と言われたので、
「また是非寄らせていただきます。特に食事は美味しかったですよ〜」と社交辞令を交わし
一目散に逃げ出すBB&BGでした。

【注】るるぶ等雑誌に載っているからと安心するのは止めましょう。
   面倒がらず必ずパンフレット等を取り寄せる事をお勧めします。


部屋の前をうろつく鶏君 自給自足の山菜づくし

9時20分に旅館を出て野辺山駅へ9時45分到着。
次の登りが10時10分のため、ちょっと早めだが例の踏切手前で待つことにした。
待っている間に撮影の打ち合わせ。昨日の失敗をどうしたら解決できるのか無い頭を絞り
出した回答が動画撮影。
シャッター・チャンスが遅れるならビデオのように連続して撮ってしまい、後で1コマづつ
再生してみればいいのだと気づく。早速BGに撮り方を教え準備万端だ。
時計をみると10時10分。1km程後の野辺山駅を今出発しただろうと、ふと後ろをみると
え"〜!!
2〜300m後方から軽自動車がこちらに向かって走って来るではないか!
車を止めている道の後方500mが道路工事中の砂利道でスピードが出せないため軽自動車
がゆっくり近づき、あと50mという所で電車のライトが目に入る。
うぁ〜!軽自動車〜は、早く通過してくれ〜!!
う〜ん。軽を先に行かせるか自分がスタートするかギリギリまで迷った結果、先に行かせる事
を選択したのが失敗だった。
ルノーをスタートさせ撮影開始した途端遅い軽自動車に阻まれあえなく撮影断念。
はぁ〜。でも2〜3秒は撮れた?とBGに聞くと「なんか撮れてないみたい・・。
う"ぇ〜〜! もう・・使えないな〜!!
既に撮影の失敗が3度も続き険悪な雰囲気になる二人・・。

次の電車までまだ1時間30分以上あるし、気を取り直し「まきば公園」まで行ってみる事に
した。昨日撮影したときは雨天のため遠くがかすみ気に入った画像が撮れなかったのと
牧場内にある「やまなしの木」を近くで見たかったからだ。
撮影した鉄道最高地点の踏切からまきば公園までバイパス使うと10分ほどで到着する。
昨日閉鎖されていた動物ふれあい広場内に入り、山梨の木をじっくり観察する。
真っ白な花弁は全くと言っていいほど香りはないがリンゴの花のような花びらはとても可憐。


可憐な花びらをつけるやまなしの木 のんびり昼寝の山羊くん。

時間も迫ってきたのでまたもや野辺山駅へ向かい車を走らせる。
15分前に所定の位置へ到着し早速準備。こんどで4回目のトライもう失敗はしたくないし
とにかく一般車が来ないことをただ々祈るばかり。
後2分というところでまたしても後ろから車がゆっくり走ってくるのを発見。
しかし今回はセーフ。一般車をやり過ごした後方に電車の警笛とライトが見えた。
煙草を手に持ち、身体の位置を決め車をスタートと同時にカメラを廻す。
あれ・・。なんか遅い。
いままでの電車に比べ格段にスピードが落ちている。天気もいいのに・・。
な、なんでだろう。BBは顔を前に向けているので状況が判らなかったが、BGが通り過ぎて
行く電車の最後部に載っている車掌さんを注意深く見ると身を乗り出してこちらを見ていた
との事。
この2日間、何度も電車と併走したのでもしかしたら車掌さん達の間で噂になっていたのか
もしれない。遅く走ってくれたのはサービスかな〜??
とにもかくにも電車のおかげもあり今回はバッチリ撮影成功。思わず「やったね!」

後もう一つどうしても欲しいカットが実は残っていた。
広海の車がエンストを起こし、立ち往生している脇を電車が通り過ぎていくシーンだ。
でもこのカットを撮るためには、また2時間待たなければならない。
そこで思いついたのが逆撮り。
電車が行ってしまうのではなく、来るシーンを動画撮影し1コマだけ抜き取れば分かんない
じゃんという事だ。電車の時刻表をみると後15分ほどで下り列車が来ることが判明。
早速TV画像の写真から現場でルノーを置く位置を確認し配置につく。
踏切の警報が鳴り響き電車が見えてきた。今回は1発でOK!
疲れた〜・・。


結局2日間ロケ地撮影の為に使ってしまったがせめて1箇所くらいは観光しようと小淵沢
IC手前にある「戦国の館」へ寄ることにした。
ここは昨日まきばレストランの原さんからNHKの「利家とまつ」の撮影にも使われている
オープンセットがあるので見て行かれたらどうですかと勧められた所だ。
しかし残念ながら休館日でロケセットしか見る事ができなかった。
いつかはドラマの中で写るかなと期待しつつお城のセットを撮影してきたら、早速5月12日
の放送日に一瞬だけ写ったのを確認できました。


残念ながら資料館は休館 お城のオープンセット