ビーチボーイズ・サイパンロケ地探訪記 第5回
2001年1月16日 火 〜 1月19日 金

昨年、我が家のパソコンもついにインターネットに接続し2000年7月ようやく現在のHPをアップすることができました。おかげさまでビーチボーイズサイトの仲間からロケ地に関する数多くの情報が寄せられ本当に助かります。
なかでも驚いたのがイルカ君のプールが和歌山の太地町だった事。絶対サイパンだと思いこみ何度サイパンの港湾沿いを探したことか・・。
そしてもう一つ。今までどうしても発見できなかった海都が住んでいたバスのある場所。これについては九州に住むharukiさんからお正月特番で放送されたビーチボーイズ・スペシャル編紹介番組のビデオを送っていただいたところビンゴ!!
石坂監督と広末さんがじゃれ合っている後ろに写っているのは海都が勤めていたブルー・ドルフィンの事務所。しかもテロップにはっきりとチャラン・カノアと地区名が表示されている。harukiさんありがとう!有力な手がかりを得てもういても立ってもいられません。やっぱ行くっきゃないよね〜!

今回からは普通のカメラからデジカメに変更し準備は万端。いざサイパンへ!


1月16日(火)第1日

相も変わらず荷物はお互いディバック1個。今回もサイパンの入国審査、税関を殆どトップでくぐり抜けPMT現地スタッフを探すが早過ぎたのか見つからない。他社の現地スタッフが連絡をすると2〜3分程して飛んできたがあまりに早いので驚かれてしまう。でも折角早く入国したのに乗り合いバスの中で結局30分も待たされる。なんでレンタカープランがなくなちゃたのだろう・・本当に残念だ。
ホテルのツアーディスクで明日、明後日のオプショナルの予約をして荷物を部屋に放り込み急いでロビーに戻る。トヨタレンタカーの送迎車に乗り込み、同じガラパン市内のハイアットホテル内にあるカウンターに行って手続き。サイパンへくる度トヨタレンタを利用するので、前回記録がしっかり残っているらしく歓迎された(笑)。今回は何処でも行けるようにとハイラックス・サーフをレンタル。でも保険を入れて3日間$381.60は高いよう〜!ちょっと後悔・・。
そしてお決まりのイージーキッチンへ(笑)


1月17日(水)第2日

今日の午前中はマニャガハ島でのんびり過ごす予定。当然ロケ地探索も入っている。
前回来たときには島を一周したがオープニングで使われた場所が判らず苦労したので今回はしっかりTV画像を写真に撮って持ってきた。
マニャガハ島にはモーターボートやバナナボートなどでも行けるが、ジェットコースターのような上下左右に振られる乗り物が全く苦手であるBGのためオープンデッキの渡し船を利用した。
10分もするとビーチボーイズのオープニングに出てくるマニャガハ島がすぐ目の前に近づき15分程で到着。現地スタッフの説明を5分ほど聞いた後、早速ロケ場所の探索へ。






島内をほぼ半周したところ(と言っても5分位だが・・、)に小さなサンドビーチを発見。早速持ってきた写真と比べるとだいぶ木が成長してしまっているが木の配置が殆ど一致した。
しかし・・TVアングルと同じ状態で撮影するには海の中に入り、かなり沖の方に行かないと撮れない事が判明。一応、海パンは持ってきていたが撮影後ゆっくり泳ごうと思いまだ着替えていない。ロッカーに戻って着替えるのも面倒だし、なんとかなるだろうと短パンのままザブザブ海の中へ。
撮影はうまくいったが案の定短パンは水浸し。あ〜!!ポケットに入れてあった煙草とライターがぁ〜!




撮影後はお昼までのんびりビーチで過ごし、バーベキューランチをとった後、午後1便で戻ることにした。
それにしてもこのマニャガハ島。一周10分で歩けてしまう小さな無人島ですが、お昼時になると何処からともなく猫ちゃんがわんさかと出没しご飯を食べてる人の足下でミャーミャーおねだりを始める。

一旦ホテルに戻り、着替えを済ませレンタカーに乗り込む。ガラパン地区からビーチロードを南下しチャラン・カノア地区に向かった。それほど広い区域ではないため今回は徹底的に、行けるところまで車で侵入しするつもりだ。パシフィック・ガーデニア・ホテルを過ぎたところ韓国系スーパーの脇に右へ入れる道を発見。途中、車1台通るのがやっとという民家の脇をくぐり抜け細い道を犬に吠えられながらバンプに注意しゆっくり進んで行くと急に開けた場所に出た。
ふと見ると車進入防止用の黄色いコンクリート杭が・・。そして周りには間違いないあのバーベキューハウスが立ち並んでいる。やった〜!ついに発見。








海側に立ち並ぶ木々はかなり成長してしまい撮影された時ほど海が見えなくなってしまっているが、TV画像と比べると位置関係は全く同じ。5回目にしてやっと発見。
しかし海都が住んでいたバスとおそらく撮影用に建てられたブルードルフィンの建物は既に無くなっていた。でもこの感激は今でも忘れられない。harukiさんホントにありがとう。
でもあのバス。今は何処に行ってしまったのだろう。なんとか探してみたいよなぁ・・。

この後、折角デジカメも購入したことだし、今まで発見したロケ地を再度撮り直すため島内一周のドライブに出かける。

画像を見ただけでどのシーンか判る人はかなりのBB通です。
 

 

 

 

 

 

途中、空港周辺にてポリスカーがサイレンをならして後ろから走って来る。
なにかあったのかな〜?と車を道の端に止めるとポリスカーがすぐ前に停車後、ポリスさんが車を降りてこちらに歩いてくる。
へ?・・もしかして俺?? うそ!?
車を降りようとすると制止させられたので窓を開けて聞いてみる。しかし英語でまくし立てられ全く理解不能。ポリスさんなにやら切符らしきものを取り出して書き込んでいる。
あちゃ〜!これは罰金間違いないなぁ・・でも、なんで捕まったんだろう?と考えているとポリスさんが目の前にさきほど書いていた切符らしきものを見せる。
ん?・・なにやら絵が描いてある。標識のような形の円の中には「STOP」の文字が・・。そして先ほど左折して来た道の方を指で示している。
お〜!納得。どうやら一時停止違反をしたようだ。でも判ったからと言ってなんと応えて良いか判らず悩んでいたら、ポリスさんさすがに呆れ顔で「もう行ってもいいよ」というゼスチャー。
やり〜!英語が分からないってのも時には得するかも。アハアハ。
その後BGが一言。
「どうせなら捕まって留置場に入れられればロケで使われたかが判ったのにね」って、オイオイ・・。

そして夕闇迫る頃、ラフェスタにあるコーラルブルー宝石店へ向かう。
スペシャル編でもチラっと写る真琴が広海からもらったイルカのネックレスの原型となったコーラルブルー・オリジナルであるターコイズを抱いたイルカのネックレスがどうしても欲しいというワガママBGの頼みをきいて誕生日プレゼントとしていつのまにか買ってあげる事になっていたからだ。
しかしラッキーな事に・・いや残念なことに今回は売り切れてしまい、旅行中には入荷しないとの事。郵送等も取り扱っておらず東京オフィスはあるが現地でしか販売しない決まりなのだそうだ。サイパンにくる前に予約しておけば間違いなく購入できます。と連絡先のメモをいただき今回は諦めることにした。(ホッ・・)
ついでに店員さんにビーチボーイズロケの事を教えていただこうと話を切りだしたが、あいにく当日の係員ではなかったため詳しい事は分からないとの事だった。
重ね重ね残念。

※この次コーラル・ブルーに来たときにはすばらしい出会いがありました。

すっかり暗くなったのでホテルに戻り、DFSの裏手にあるムーミン村で焼き肉の夕食をとる。ここのお勧めはなんといってもマッコリ酒と生キムチ。特に生キムチは漬け立てのため酸味がほとんど無くとても食べやすい。その後隣のハードロック・カフェでしばしカクテルタイムを楽しみ明日はちょっと早いので早々に就寝。


1月18日(木)3日目

8:40にPDIの送迎用ワゴンに乗り込みサイパン空港へ向かうが、いや〜この運転手さん飛ばす飛ばす。9:00前には空港へついてしまう。テニアン行きNW3823便の出発迄まだ30分以上あるので空港周辺を散策することにした。

だ〜れもいない朝のサイパン空港


ロケにも使われたサイパン国際空港に隣接するPIAの乗り場。
 

 


NWのショーツSD3−6(30人乗り)で一路テニアンへ・・って言っても10分少々で着いてしまう(笑)
テニアン空港を降りるとすぐ脇にISLANDER・レンタカーのオフィスがあるので一番安いレンタカーを借りる。しかし基本料金は1日$49.50だが保険などもろもろ入れると結局$73.50になってしまう。やっぱ高いな〜。
実は今回の目的はカジノ。前回ブラックジャックのリベンジだ。あれからカジノ教本を読みあさり、さらにはセガのゲームセンターに通ってブラックジャックに没頭・・準備は万端だ。
でも時間はたっぷりあるし、とりあえずロングビーチに行って鋭気を養う事にした。

 

 


名鉄フレミングホテルで早めの昼食をとりテニアンダイナスティーホテルのカジノへ向かう。カジノの入口にはビッグな送迎用リムジンが停まっている。きっとカジノで大当たりしたら空港まで送ってくれるのかもね。
カジノに入り、まずは軽く腕試しのつもりでBGがやってみたかったというスロットに挑戦する。$20ほど両替機でメタルに替えて25セント台を選び遊び始めると結構揃う。30分もしないうち約$100程に増えてきた。するとBGが隣に来て既に$200も負けてしまったと言う。えぇ〜!どうやったらそんなに負けるのとBGの遊んでいた台を覗くとなんとまぁ身の程知らず。1ドル台で遊んでいるじゃありませんか。横ライン×3,斜めライン×2で掛けると1回で5ドルってか。これじゃたまんないよね〜。
BGに台と半分のコインを譲って負けた分を取り返すべく1ドル台に移る。そのうちマジに熱くなりあっという間に2時間が経過。BGはあれからさらに$50程負けたと泣きついてくる・・オイオイ。帰る時間が迫ってくるとなぜか台の当たりは下火に。適当に切り上げ両替所にメタルを持っていくと$200ちょっと帰ってきた。$20が$200になった訳だからホクホクだがBGの負けを入れるとTOTAL$70近くの負け。まぁこんなもんでしょ。
あれ?ところでブラックジャックのリベンジは??
うぁ〜忘れてた〜!もう帰りのフライト時間が迫っているし・・後ろ髪引かれつつ、そそくさとカジノを後にした。

カジノ内は撮影禁止のため画像はリムジンだけです
 


テニアンからサイパン帰路の飛行機はやっぱり右側座席。う〜ん・・このままだとまたロングビーチが撮影できない。どうやら左側座席は一人掛けなのでペアで搭乗すると必然的に右側になるようだ。でももうすぐフライトだというのに人が乗って来ない。もしかしたら・・飛び立ってすぐスッチーに席を移っていいですかと訪ねるとO・Kのサイン。やったー!
飛行機の窓にカメラのレンズを近づけてドキドキしながら待つ。見えた〜!必死になって最高のアングルで撮ろうとシャッターを押すがデジカメってタイムラグがあり、何度押しても目標物がアングルからはみ出してしまう。うぁ〜!やべ〜とか言ってる内にアッという間にロングビーチは見えなくなってしまった。ひゅるる〜・・。

 

 

 

ガックリしながらホテルへ戻る。後は画像の編集でなんとかしようとあきらめシャワーを浴びて夕食までの時間、ガラパン市内をぶらぶらする事にした。
18:00アクア・リゾートから車がお迎え。実は前回来た時お知り合いになったアクアのHIROKOさんにメールを出してロケで使われたスイートルームの撮影をお願いしていました。普通なら撮影料として$400ドルが必要との事だったが、こちらの情熱に負けたのかアクアのラライナでディナーのフルコースを楽しんでいただければ撮影OKとの温情をいただき日本で既に予約していた。HIROKOさんと半年ぶりに再開し話題が弾む中、レストランに案内してもらう。ワインを1本注文し優雅なフレンチ・ディナーの始まり始まり〜(笑)
いや〜さすがサイパンでもトップクラスのファンダイニング。料理も最高だけど料金も素晴らしい。カジノの稼ぎが1食で飛びました。
HIROKOさんと明日の時間を確認してホテルに戻り帰りの準備を済ませ就寝。

 



1月19日(金)4日目・帰国日

7:00に起きて8:00にホテルをチェックアウト。隣のデリ・ベーカリーで朝食をとりアクアへ向かう。待ち合わせの9:00にホテルに到着するがHIROKOさんがちょっと忙しそうで30分ほどプールサイドで待つことに。
そしていよいよスイートルームに。部屋に入ってみると・・あれ?なんか違う。部屋の雰囲気がTV画像と似てはいるが作りが違う。HIROKOさんに詳しい話を聞いてみるとなんとここは広海くんがロケ中に泊まっていた部屋だという。なんとお互いに勘違いでした。でも折角入れた部屋なのでアクアの紹介も兼ねて部屋の隅々まで撮影させていただきました。この画像はHPの「I LOVE SAIPAN」のコーナーに掲載してあります。
・・え?そうするとロケで使っていた広海君の部屋って何処なんだろう?
う〜ん。またまた疑問が・・。

HIROKOさん。その節は大変お世話になりました。今は日本に戻られていかがお過ごしでしょうか?連絡いただければ幸いです。
 


10:30にアクアを出て、帰国時間までまだ時間があるのでサイパン北部を車でドライブしラフェスタに戻る。ラフェスタではまだ真琴&春子さんと広海くんが買い物をした場所の撮影が残っていたので今度は間違えないよう写真と見比べながら探索した。

 

 


撮影を終えお昼はタナパグ・ラグーンが一望できるネイビー・ヒルにあるマリアナ・レストランに向かう。実はこの地区に「南の島に暮らす日本人たち」という本でビジュアル・アーティストの宇喜多邦嘉さんが住んでいると紹介されており一度お目にかかりたいと思っていたのです。本では詳しい場所が書かれておらず記述された内容を参考に表札を頼りに付近を探索するが、途中から私道に変わり侵入禁止区域が多くなったため諦めざるをえませんでした。時間もないので探索を諦めマリアナ・レストランでリーフに囲まれたみごとなコントラストを醸し出すタナパグ・ラグーンを眺めつつ食事をとればいよいよサイパンともお別れです。
空港駐車場に車を返却し出発ロビーへ向かう。名残惜しいけど湿ったココナッツの香りがする甘ったるい風を胸一杯に吸い込み帰路に就きました。